koyama のすべての投稿

黄瀬戸織部

 

 

 

 

 

 

一昨年あたりからだったか・・・?黄瀬戸織部というものを焼き始めた。
黄瀬戸というには、少しいろいろ技巧を加えて、尚且つタンパンも盛大に使うので織部とした。
幾種類かの土を積み上げて寄木のようにしたものが、かつてあまり類例はないが桃山の唐津にあって、その複雑な表情をどうしたら作れるかと何度も試したが上手くいかなかった。10年以上まえのことだ。

2年前か京都の骨董商を訪ねた折に見せて頂いた志野茶碗にシンプルな練り込み?のものがあってどうやったものか写してみた。そのバリエーションを展開していくうちに、難題だったその唐津の茶碗が出来てしまった。
出来てしまえば、全てはコロンブスの卵だが・・・。まだまだ、何か展開できる可能性を秘めているようだ.

 

この茶碗は、楽焼の作りで仕上げた。 薄作りで350グラム程度だろうか。かつては、ゴツイ織部の茶碗が好きだったから それほど重さには拘らなかったけれど、長次郎の作った茶碗の作りとその削ぎ切った造形に興味がある。この茶碗もあと5度も温度が低ければものにならなかっただろう・・・。 「作り 上がり 景色」 が整った茶碗は、やはり中々出来ない。
こんな良い茶碗が 残って手元にある。
どうしてだろう・・・?????  



 

黄瀬戸織部茶碗

眼鏡と越前ガニと永平寺と

宿は日本海に面して 荒海の音が深夜も鳴り響いていたが 家人たちと 「よく眠れたよね~ 不思議‼」
その夜は 致せ理付くせりの蟹尽くしで 満足~を連発・・・温泉も塩分の利いていた
永平寺に着くと同時に 消防訓練が始まった\(◎o◎)/!
永平寺の閻魔さん 素晴らしい寺であった

家人が眼鏡を新調したいというので 
それなら 眼鏡の街(鯖江)に行こうと相成った

1月26日のことではあるが・・・

鯖江 眼鏡ミュージアムの古い眼鏡 紫水晶のレンズでいまでいうところの サングラスであるという
この越前界隈では 冬に水羊羹を召し上がるようだ・・・この店の物が 美味しかった

一日 東博散歩

半眼微笑ということばを知ったのは、吉田一穂の「桃花村」の中でだった 
アルカイックスマイルは、エリアーデの著作のなかでだったか 18,9の頃には、そんな言葉にある種の憧れを抱いていた

                                                            

小さいものだったけれど 不思議な造形 ・・・それになんかおかしみがある

古染 400年ほど前に日本から中国に注文された物だが その愛くるしさは館骨脱退されて 中国のものそのものになっている 大らかさがこの時代のテーマでもあったかのようにユーモアに満ちている
古染の巾着型掛け花入れ
眼が素敵だった
ガネーシャ
回転印象
茶室裏手の椿 茶室(四棟)と博物館の間には池があって鯉がのんびり泳いでいた

  

人形は、人の姿を模してはいるが、また違った世界に生きているようにしか 見えない
花下遊興図 部分
鳴海織部筒向付
長澤芦雪
シャーマンか妖精か・・・異星人か?

しぶや黒田陶苑にて 3/17~3/21個展終了<(_ _)>

   

 

 

久しぶりの投稿です。
PCの調子が悪かったせいもあって 暫らく投稿から遠ざかっていた。

冬は過ぎ 都会では春模様 
戸隠も雪こそまだ消えやらぬ景色のままだが 空気はすっかり春モードになった。

明日からしぶや黒田陶苑さんで個展です。24回目・・・ぐらいになるのか。その間ずっと織部を作り続けているから きっとお客さんも僕の織部に飽き飽きしているのかも(笑)しれない。
マンネリというべきか 飽きもせずよく続いているといったところだろう・・・。全く作り手の都合でこうして織部を作っているのだけれど、それほど織部は、その根幹にある方法論に日本的な普遍性があるのだと考えている。
いくつかのキーワードをあげれば アニミズム・もどき・やつし・家紋などにみられるシンボリズム・身体性・・・といったところだろうか。
まだまだ未熟なのだ、未完なのだという意識が、まだまだ織部を作らせる・・・作ることに、この高揚感を抜きにしてはあり得ないというライブ感が必須な焼物なんて他にないのではないか。

ともあれ 大きく括れば即興芸、見事道化役を演じられれば良しとしましょう。
何とぞお付き合い戴ければ幸いです。
☆今回 初めて古染付向付の写しを作ってみました。練り込みの赤織部です。中々いい感じかと思っています。どうぞ手にとってお確かめください。

☆DMの文中に大阪の歌人・琳譜さんの歌を使わせていただいた。


この土の香やかなるをまきこみて あなたは地球とつながってゆく・・・

☆固定ページの「作品集」に14点ほど 作品写真をUPしました。
ご覧ください。