一年が経つのは早いですね 紋切り型ではありますが・・・振り返ればあれもこれもそれもこの一年にやったことだとすれば、まんざらでも無い一年だった様な気がする
72歳になっている・・・50代には30代と勘違いしていたし60代は50代だと思っていたが70歳は間違いなく70歳を自覚せねばならなかった・・・とでもいえようか 記憶力体力集中力が分散力になって一日も余白の部分が目立つ それでも仕事をしていると何かしらが残って行く・・・出来なかったことはやらなくて良かったことだし

この茶碗は三段輪積みにしてから手びねりで作った
胴部の螺旋状の凹みで程よく指が収まる 内側はかなり削り込んでいる 径11.5㌢ 高さ8㌢ 重さ400㌘
総掛けで高台周りを指で拭い取っている 窯印のところは地紙紋で抜いている

少し大きめの香炉 11.0×11.5×高13.5 何というか恐い所と可愛い所を併せ持っているようなのがいいなと思っている

いつもの甁子型花入 14.8×14.8×高22.5
今回の窯は還元気味のところが多かったので 窯変している
綺麗な発色の緑を所望する人が多いのだが 登窯では必ず還元の掛かった赤く発色した緑釉が出る 或いは緑が抜けて透明釉と化した緑釉もある そのぐらいなバリエーションがある方が僕はただ好きなのである



