1999 信州やきもの紀行 38人 (信濃毎日新聞) ミケ房子著
イキのいい文章で作り手を活写している。あまり付き合いの
ない作り手を知る機会ともなった。
2001 PEN(人気陶芸家の器) TBSブリタニカ 黒田草臣選
黒田さんは僕のような(海のものとも山のものともつかぬ)
作り手を一人前に育てることのできる数少ないかたです。
あの頃、黒田軍団と呼ばれる作家の一群を形成していた。
確かに 酒を飲ませても一筋縄ではいかない面子が揃って
いた。僕はホドホドだった。
2002 つくる陶磁郎21(自分の釉をつくる) 双葉社
【釉つくりと型打ちの方法] 10頁 取材に来たのは竹見さんと
写真家の寺島彰由さん・・・竹見さんの文章は構造が明快で
上手いなと思った。寺島さんには著書「言葉を観る・正
法眼蔵の世界」数年後大著「仏教還流」 他がある。寺島さん
の風貌は写真家というよりお坊様のように感じた。
2003 やきものを楽しむ 小学館
料理家の方が、手付向付と角皿に美しく料理を盛り付けてく
れている。美しく盛られると器の格も上がってみえる。
2003 NHK・BS 器夢工房 NHK
ロケハンが10月末、晩秋も極まって「風よ吹くな、木の葉の紅葉
を残しておいてくれ・・・」と祈った。黄金色のこぶし・くろもじの葉が
秋の陽をさらに輝かせ器に映えた。娘と縁側でままごとのような
お茶事をした。
2005 「極める技」・現代日本の陶芸家125人 小学館 黒田草臣著
黒田さんは料理の腕も手紙に添えて描く絵もとても上手な方で、
だから器に対するちょっとしたアドバイスも的を射ていて聞き
逃すことが出来ない。その場でというよりも、あとで気付くこと
もある。そんな言葉は、本当に身に付くから不思議だ。
2006 終の器選び 光文社新書 黒田草臣著
日本人の器への想いは、おそらく世界を見渡しても稀有のものだ。
ことに桃山以降のバリエーションは圧巻なのではないだろうか。森
羅万象・人事事象を取り込んで余すところがないといってもいい。
「終の器」って言葉もいい響きです。
2006 科学映像の製作DVD 総研大レクチャー 大森康宏監修
21・22才ぐらいの学生が4・5人、片手に小さな動画カメラを
もって現われた。映像資料をどう撮るか、編集してまとめるかが
目的だったので気ままなトークと実技に終始した。
2008 すべてわかる やきもの技法辞典 双葉社
「 織部の技法」 作りたいと思う物があって、技法が生まれる。いに
しえの技法をたどることでその時代の人と出会い話す、息吹きを感じ
ることもできる。
2009 つくる陶磁郎42 (絵付け入門) 双葉社
「織部の 文様」8頁 織部は絵付けも大切です。それは絵(意匠・文様)が本
来もつ機能、豊穣・至福・厄除.護摩への祈りのシンボルとして、無意識
の世界に降りてゆくことができるツールだから。でも、織部はそこが
すこし、イイ・カゲンなのも好きなんだ。
2009 会ってみたいモノつくるひと(上・下)信濃毎日新聞紙上 北沢房子・聞
女史2人に問われるままに答えた。地元なので発売後のリアクションに
一抹の不安があったが少し当たった。酷い勘違いをするひとがいる。
大体自意識の強い人が、内容を歪めて解釈した場合が多いが、病気だか
らしかたない・・・とお相手する。
2009 炎芸術98 型破りな織部 阿部出版
様々のアプローチで織部に取り組んでいる作り手がいる。間口も解釈
も奥行きもそれぞれで面白い。
2010 現代日本の陶芸家120人 洋泉社 陶磁郎選
陶磁郎・つくる陶磁郎に登場した陶芸家のなかからの人選。世代別にし
たことで一貫した流れが見えるようで見えないが、そういうものだろ
うと納得した。つまり、みんな勝手にやっているのがいい。
2010 oribe 〈憧れと自由を求めて〉DVD 株・織部
NHKの仕事のスタッフからの依頼だった。演出の神田さんは飄々と
したひとで合わせ易いタイプ。カットされた所に、古い織部茶碗15個
ほどを主演の小崎さんと拝見するというシーンがあったのに、残念。
2011 現代日本の陶芸vol・3 ART・BOX
写真3葉 僕の判りづらい文章が平易に直されていて感心した。
そうか、判り易いということが大切なのだと57歳にして理解した。
2013 入門 大人のやきもの 洋泉社
黒田草臣さんが、広範な知識と作り手から直接仕入れた情報を駆使して【大人】の基礎知識を教えてくれます。