「器記」カテゴリーアーカイブ

黒織部の釉薬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒織部沓茶碗  作ってから20年ほど経つけれど時々 出してお茶を点てる

この茶碗に使った釉薬は いまでは作ることが出来ない
その頃 地元で使える釉薬の原料を探して 山の林道などを車で走っている時に 真っ黒な肌を晒した斜面の石を採集した 
好都合なことに石と思われた物は 敲くと簡単に砂状に砕けた
((ここがコンクリートを吹き付けてしまい いまでは採集不能に)

一度篩に掛けてからポットミルで擂り
長石と灰を合わせて釉薬とした

出来るときには不思議と導かれるように あっさりといとも簡単に成果がでる・・・・

深い緑懸った漆黒とでもいえるような 艶消しの釉調であった

 朝茶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびりと朝を迎える 
気忙しくさせるものは なにもない
・・・・・・
と言いたいが そうも云っていられない

夢と現実の閒に 茶をたてる

「古染写し」という織部を始めてみた

古染付写し赤織部向付

古染写しのナマズの向付を昨年の暮れに旧知のギャラリーに一点あるのを発見して譲ってもらった。作り手を知っていたこともあり、また年末年始何かと重宝しそうな予感も働いた。
織部の向付といえば、縁が切立ちで幾何学的な意匠のものが多いが古染では鳥・馬・魚・・・などの具象的な意匠がほとんどだ。いままでそれほど関心がなかったが、いざ手元において使ってみると、矢庭にむらむらと作ってみたくなった。・・・・・・・・・・面白い。

病みつきになりそう・・・笑

今回は練り込みの赤織部・・・とりあえず暫らくはこれで。
まだ、幾らでもバリエーションの展開が出来る。


もどき・やつし・軽み・かわいい  →   織部の世界

黄瀬戸織部

 

 

 

 

 

 

一昨年あたりからだったか・・・?黄瀬戸織部というものを焼き始めた。
黄瀬戸というには、少しいろいろ技巧を加えて、尚且つタンパンも盛大に使うので織部とした。
幾種類かの土を積み上げて寄木のようにしたものが、かつてあまり類例はないが桃山の唐津にあって、その複雑な表情をどうしたら作れるかと何度も試したが上手くいかなかった。10年以上まえのことだ。

2年前か京都の骨董商を訪ねた折に見せて頂いた志野茶碗にシンプルな練り込み?のものがあってどうやったものか写してみた。そのバリエーションを展開していくうちに、難題だったその唐津の茶碗が出来てしまった。
出来てしまえば、全てはコロンブスの卵だが・・・。まだまだ、何か展開できる可能性を秘めているようだ.

 

この茶碗は、楽焼の作りで仕上げた。 薄作りで350グラム程度だろうか。かつては、ゴツイ織部の茶碗が好きだったから それほど重さには拘らなかったけれど、長次郎の作った茶碗の作りとその削ぎ切った造形に興味がある。この茶碗もあと5度も温度が低ければものにならなかっただろう・・・。 「作り 上がり 景色」 が整った茶碗は、やはり中々出来ない。
こんな良い茶碗が 残って手元にある。
どうしてだろう・・・?????  



 

黄瀬戸織部茶碗