「あのと記」カテゴリーアーカイブ

美術館の魯山人・出雲大社・お国・松江・和菓子巡り

若い頃に日本中を飛び回っていたこともあって、それ程旅行をしたいとは思わない。それでも山陰は足を踏み入れたことがなかったので楽しい旅行だった。地元の方に聞いた出雲そばの美味しい店に着くと既に行列・・・確かに玄蕎麦の見るからに旨そうな色味・歯ごたえ・そばつゆもいい・おかか、のり、大根おろし、葱と薬味がこの地らしい・・・。 100点。
4万坪の敷地に遠方の山を借景にして広大な庭を形成している足立美術館を訪ねる。お目当ては北大路魯山人の作品400点を所蔵し常時200点が展示されている魯山人館。・・・見ているあいだ中ため息ばかり付いていたね~と言われるほど 大胆さと繊細さが入り混じり、道具の機能と遊び心が同居し、知性と野生が調和した作品は、魯山人ならではの物だと感じた。

金魚葉椿
葉が金魚のような形をしている

 

 

出雲大社 出雲のお国の墓参 稲佐の浜・・・
祈ることは好きだといっても還暦を過ぎたころからだろうか 想い願いを神に伝えるといっても 大概は子供たちのことだけでいっぱいになってしまう 時々信心深かった父母の事を思い出す 子沢山だったから さぞや心配事が絶えなかったことだろうと済まなく思う(多分一番心配をかけた当人であるから)
社殿の一番奥に須佐能之尊を祀った社があり、裏に大きな磐があって男女が両手を押し当てている。 今風に言えばパワースポットになっているらしい。

 

 

 

市内をウロウロしていると、京都の南座のあたりで見たことのある舞姿のお国像があって、そういえば出雲だったなと思い出した。連れがお国の墓なら知ってるよと言うので早速墓参に行く。稲佐の浜に行く途中で脇階段を上ると一抱え程の丸い自然石をポンと据えただけだが何とも風情のある墓石だった。


続く・・・

京都に寄れば・・・

法然院の水晶柱を使った庭 立てたり寝かせたりさせてあるが・・・

大阪の個展の帰りに京都に一泊

本当は吹田の民博に寄りたかったのだが生憎の休み

今回は 三十三間堂の近くの京都国立博物館に行ってみた

東博には足繁く通ったが 京博は初めて。 何かな~ 記憶に残るものが無かったな~ そこからバスで銀閣寺あたりまで行き 昼飯を京都らしい小ざっぱりしたお店の2階で鰊丼を食す

腹が充ちたところで哲学の道に出て法然院に寄り 南下 

大豊神社

大好きな大豊神社に詣でる

狛鼠で有名な古刹で今年は鼠年とあって参拝客が後を絶たない

この神社の好きなところは、境内を管理し過ぎないところだ
かといって野放しになっているのではなく 如何にも植物好きのご住職が生えている植物に名前と物によっては謂れを書き示した札を余すところなく付けてある 「うちは神社本庁には組していないので 私がこの神社の生き神様です。」と言われる そういうものなのですかと
思った ぼくの大好きな先生が晩年の病を得てからの何年か 朝の散歩でこの神社を訪れていたから その気配を(想いを)感じに訪れる 狛蛇・狛鷹・狛猿・狛鼠・・・椿の東山を背に 少しアルカイックな空気を漂わせる ここはいいよ

三条の骨董街にある必ず一度はどんな花が生けられているか・・・



それから更に南下して三条の骨董街を一回り 織部の桃山の本歌を観れるし いつ行っても美しく粋に花が活けられているのを見るのは嬉しいものだ

八坂神社前の馴染みの骨董店で油を売って聞けば 「四条通りの古いお店もぽつぽつとなくなってゆき淋しいですね~」 時代の流れとばかりに仕方ないとは言えない・・・

京都逍遥 地蔵院

いい所を見つけた。京都駅から乗ったバスが苔寺行きだったので揺られるまま終着まで・・・苔寺は予約制とかで、さて何処に行ったものかと思案していたのだが、一休禅師生誕の寺との看板があったので行ってみた。鈴虫寺という所には人が向かうがこちらは、あまりいない・・・。

総門を潜ると左に小さな古い受付の小屋があって、イイ感じ・・・。
正面に地蔵堂が見える。胸部から下が金色に鈍く光り、とても荘厳な佇まい。そこを右に更に進み門を潜ったところに、夢想国師の高弟が作った庭が観れる建物がある。緋毛氈の敷いてある縁側で・・・その空間にすっぽり包まれるような感じがした・・・暫らく休んだ。竹の軋む音、ヒヨドリの声、不規則な岩の配置(一六羅漢を表しているという)、手入れのされた木々の枝、幾種類かの苔、大きすぎず、華美にならずに落ち着いた佇まい。そういえば、地蔵堂の前ですれ違ったお坊様はご住職だったのでは・・・。ここは、また来ようと思った。


京都での楽しみが一つ増えた・・・銭湯

桜ゆ サウナ

いつからと云う訳でもなく 休息といえば湯に浸かることという 極無難な好みが身に着いた だいたい肉体労働のはしくれだし 固まった筋肉を解すにはこれに限る 戸隠からであれば 少し車で走れば格好の温泉にはことかかない 一人で籠っての日常だから 偶には湯船の中で知らぬ人と話すのも息抜きになる 今回の京都行きでも 銭湯に行きたいと漠然と思っていたら 宿の主が夜には銭湯に連れて行ってくれるという 4.5人が彼の車に乗り込んで銀閣寺の近くまで湯に入りに行った 聞けば京都市内には随分銭湯があったという いまはもう存続の危機にあるところも多く 実際廃業する湯も数多あるという
弓矢町の辺りに娘が一人暮らしをしていた頃に 舞子さんが良く入りに来るという銭湯に行ったことがある 男湯では入れ墨のおじさんたちが体を洗っていた 昼間ぶらぶらと市中をあてどもなく歩いているとどこというわけでもなく銭湯に出くわした 次回は本格的に銭湯巡りを画策しようと思っている

錦市場近くの・・・