アサイド

ヴォルス

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1977年にフジテレビギャラリーから発行されたカレンダー  「ヴォルス箴言集」 瀧口修造訳 より

☆  悲しい詩
   犬には自分の首環が見えない。

☆  個人的な愛の向う側には
   名の無い愛がある。
   道(タオ)
   宇宙
   聖霊
   ・・・・・・
   どのような瞬間にも
   どのようなものにも
   永遠はある。

☆  仕事をするときは猫をまねるべし
   かれを取り囲む家具のように不動のままでいること
   それが目的物を仕留めるのだ。

☆  見ること、それは眼を閉じること。

☆  神は人間より蝿のほうを好んでいる

☆  アニミズム的な宗教観念は
   正しい。宇宙は大きな機構であり、
   聖なる力の鼓動が脈打つ生きた
   統一体なのだ。 

☆  人間はいっさいのものを人間の利益を通して見る
   これがつまり
   物ごとがありのままに解らない理由なのだ。
   人間は自然にとっては無用のものだ。自然にとってじぶんがなんの役にも立てないのに
   人間はそれを使っている。

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