「織部 プラス」 しぶや黒田陶苑にて

 

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2013年2月15日(金)~19日(火) しぶや黒田陶苑さんにて「織部 プラス」 の個展があります。
 窯の全域を使って織部を焼く・・・が気付けばひとつのコダワリのようになっていた。
そこをクリアーしなければ先に進めないといった思いもありました。昨年HPを作り上げる過程で整理した
様々なことが、切っ掛けとなって「プラス」をやる意味も見いだせてきたのかもしれません。
少しづつ試しながら・・・使われる方々と愉しさを膨らませていければ、
織部の自己増殖ともいえる・・・のかもしれません。
いつもの織部の脇に今回は少し染付・灰釉・刷毛目を
・・・プラス。

 

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                                                                                                        眠る水鳥の水滴

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                                      刷毛目の片口

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                                     みみずくの香合

「陶のかたちⅩ」 終了しました

 

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 新潟 長岡市のぎゃらりぃ栗本さんの企画展です。5人の異なる方向性の作り手を相対化にさせることで
見えてくる・・・あるいは感じられる、新たな魅力もあるのかもしれない。 
///隠崎隆一さん・加古勝己さん・新里明士さん・山田想さん・そして私///
お近くの方には 是非見て頂きたい企画展です。

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 2/26   栗本さん 越後の皆さま ありがとうございました。
                    

 

歪みについて・・・

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「多少とも歪んでいないものは感銘を与えないように見える。・・・その結果
規則外れ、即ち、思いがけないこと、虚を突くこと、びっくりさせることが、
美の、本質的な一要素であり、また特徴である、
ということになる。 

【ボードレール】   ( 火箭・赤裸の心) から

 

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大成若缼、其用不弊、大盈若沖、其用不窮、
大直若屈、大功若拙、大辯若訥、躁勝寒、
静勝熱、清静為天下正

・・・最もまっすぐなものはまがっているようにみえ、
最も技量のある人は不器用にみえ、・・・

【老子 道徳経 第四十五章】



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・・・でも円の過剰はむしろ 
人間の保全に害をなす
ある陶器の名工はその遺産の
圧迫から自由を求めていびつ の茶碗を
つくりひそかにたのしむのだ
すぐれた芸術の秘密はイロニイという
諧謔でありそれがないと芸術はない
なんとうるわしいヘンチキリンさだ 

 

【西脇順三郎  詩集・人類】

 

tuiki   2/8

大体焼物の知識が皆無なところに
いきなり歪んだ織部にであったのだから、縁があったのか
それとも不運だったのか・・・いまさら考えてもどうなるものでもない。
生来、考えているのが好きなタイプの人間ではあるのだが
一度だって結論めいたものに辿りついたことがない・・・
この【歪む】というのも
その理由は無限にあるのであって限定することほど
野暮なことはない。

正直なところ
これほど普遍的な有様はないだろうし・・・
そこに諧調も生まれるのだ
と思っている。
棟方志功の人のフォルムも
土方巽の踊る姿も
織部の茶碗も同じ位相のなかにあるといったら言い過ぎだろうか。

tuiki  4/12

【柳 宗悦】

模様とは、なくてはならぬものの強調である。ここでグロテスクの美が発生する。
模様は何らかの意味でグロテスクである。グロテスクとは、単に奇怪というような
ものではない。本質的なものの強調である。最も美しいものはどこかにグロテスク
の要素を帯びる。そうしてその表現の全ては模様なるもので示されてくる。ここに
美と工芸性との深い結縁が見える。                 《工芸文化》より

 

つづく

 

大酒器展 参加

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     しぶや黒田陶苑さんで、毎年恒例の酒器展。
我拙作も末席にて
あらかじめ酔っぱらったような姿で
鎮座いたしております。
約30名の腕利きの作家の渾身の器が並ぶ
ダイシュキ展 ・・・です。
1/18~1/29

IMG_2309石黒宗麿 刷毛目盃・・・シブい‼