黒織部の釉薬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒織部沓茶碗  作ってから20年ほど経つけれど時々 出してお茶を点てる

この茶碗に使った釉薬は いまでは作ることが出来ない
その頃 地元で使える釉薬の原料を探して 山の林道などを車で走っている時に 真っ黒な肌を晒した斜面の石を採集した 
好都合なことに石と思われた物は 敲くと簡単に砂状に砕けた
((ここがコンクリートを吹き付けてしまい いまでは採集不能に)

一度篩に掛けてからポットミルで擂り
長石と灰を合わせて釉薬とした

出来るときには不思議と導かれるように あっさりといとも簡単に成果がでる・・・・

深い緑懸った漆黒とでもいえるような 艶消しの釉調であった

成形に使う内型・外型

石膏による外型

 

 

 

 

 

 

桃山の頃の織部焼には 成形に外型を使った器はいまのところ見たことがない・・・
平向や筒向は、土で作った内型を用いている。

内型というのは、器の形を作り上げる際にある特定の形を土(木や石膏でもいいが)で作り、そこに粘土を被せて形を出してゆく方法です。

それに対して外型は型の内側に粘土を張り付けて、形を出しその後、半乾きの状態になってから内側を削り込んで成形する。

先般古染付の写しを作った折には、当初外型で作ってみたのだがどうも勝手が悪く、結局内型を用いた。本来古染付の向付は、外型での成形であるのだが・・・。

筒向付内型

羽化

ひょんなことから 蛹ポケットに入れて見ていた蛹が

朝 大きなクロアゲハに羽化していた

どうやらメスのようである・・・・

                                

抜け殻