いい所を見つけた。京都駅から乗ったバスが苔寺行きだったので揺られるまま終着まで・・・苔寺は予約制とかで、さて何処に行ったものかと思案していたのだが、一休禅師生誕の寺との看板があったので行ってみた。鈴虫寺という所には人が向かうがこちらは、あまりいない・・・。
総門を潜ると左に小さな古い受付の小屋があって、イイ感じ・・・。
正面に地蔵堂が見える。胸部から下が金色に鈍く光り、とても荘厳な佇まい。そこを右に更に進み門を潜ったところに、夢想国師の高弟が作った庭が観れる建物がある。緋毛氈の敷いてある縁側で・・・その空間にすっぽり包まれるような感じがした・・・暫らく休んだ。竹の軋む音、ヒヨドリの声、不規則な岩の配置(一六羅漢を表しているという)、手入れのされた木々の枝、幾種類かの苔、大きすぎず、華美にならずに落ち着いた佇まい。そういえば、地蔵堂の前ですれ違ったお坊様はご住職だったのでは・・・。ここは、また来ようと思った。