庭の低木の常緑樹の脇で白い花が咲いているので家人に聞くと「アズマイチゲ」だという 可憐で品のあるし風に揺れている姿など何とも言えず愛らしい・・・・別名を雨降花と云うらしいが どうも様子が違うようなので調べてみるとキクザキイチゲのようだった 数メートル離れたところにアズマイチゲが群生してもいる
家の南側の林を借りたので少し雑木を倒したり 枯れ枝を拾って土地を綺麗に片付けた 春先は空気も乾燥しているし野焼きはどうやら止めておいた方が良いようだが一昨日は終日雨だったこともあり 朝早く起きて野焼き(焚火?)を始めた ・・・ 湿った枯れ葉や腐り始めている倒木の煙は青味がかってまるで斑唐津のよう 静かに棚引くさまは大好きな野趣だ 何といっても山暮らしの愉しみは焚火にかぎる いまだに登り窯で焼き物を作る理由の大部分はこの木を焚きたいという欲求を満たすためなのである
どうもぼくの焼物を作る動機は、山で暮らしたいからとか、焚火をしたいからとかのサポート的要素としての部分がある。粘土のような可塑性の高いものに触れるときには、この一見遠回りのようだが作り手の暮らしぶりというものも映されてくるので、ことに伝統的なものに関るときには何かしら大切な心的なテクスチャーをおすそわけしてくれるのである。