森温理展 き ま る 

栃木県の さくら市ミュージアムで温理さんの展覧会が決まりました。

会期 2013 ・ 11/2~12/23
IMG_1529
正直なところ、信じられないことだった。
なにしろ温理さんは、亡くなられて 25年
生前に 描いたものを発表したのが、2,3度
注目されることもなく、長野の小さなアパートでひとり
自らの絵と格闘して亡くなった・・・そして

パステル画だけが残った。・・・800点。
《大変な作品数だ‼》

ここに至るまでの想いをつないで下さった、さくら市の皆さん ありがとうございました。

とりあえずは、良き展覧会になるように、知恵を絞り、段取りをし
手間暇を惜しまず・・・にご協力いたします。

森温理の詳しいことはこのHPの「森温理展に向けて」
をご覧ください。   

・・・オンリは無論ただの人だった。今時のえかきがどちらのタイプが幅をきかせているかは、言うをまたないが、虚栄や自己疎外から解放されたこころある道を進むものであった。彼の絵に対する情熱は《生きがいと云ってもいいが》真摯であり、その同じ絵心を持って人生の謎の数々に挑戦し続けた常人の及ばない偉大な素人だった と思う。そのことは、彼の残したかなりの数の絵画や日記、手紙類に明らかにされているし、何よりもオンリと一緒に過ごした思い出を楽しく呼び起こすことのできる、少なく無い友人たちが認めることだろう。
・・・彼の武器は長年培われたハングリーな精神のみだといっていい。なぜならかれはどんな物質的な欲望ももたなかったから。方丈のアトリエで寝食の時間を忘れ、新しき命の創造ともいえる絵画の誕生に、全力を傾けることができるように、しばしば忘我の境にいた。・・・

     《オンリ頌》                朝倉征男