焼物に手を染めてから織部ばかりを作って来た。40年やって来て、まだ作り厭きない・・・多分それは織部という焼き物の持っている指向性のためなのではないかとこの頃想っている。
どんな指向性があるのかは、明快に言葉に出来ない。生物の進化期にカンブリア紀というのがあって生物の種類が爆発的に増えたようですが、それがイメージ的には一番近い。絵柄・形態・色彩・道具類といったものが夫々展開し重層的に無限の
変化を繰り返してゆく。
それを可能にしたのが、連歌や意匠化のイメージの世界とどのように作り込むかという人間工学的なシステム(楽茶碗の作りとか・・・)の創作が行われたこと、需要の元となる茶会が盛んに行われたことなどによるのだろうか。
・・・・・京都で毎年個展をしたいといま思っている。物を作ることにしっかりと向き合える環境が揃っているから・・・。
12/15,16終日在廊いたします。17,18日は市内におりますので、来廊の節はお声かけください。