工場閉鎖する粘土屋さん

焼物を始めた当初からお付き合いのあった粘土屋さんが年内一杯で工場を閉める。 最初の頃は何度行っても「何処から こりゃーた・・・? そりゃー大変やの~・・・どんな土が欲しーの」 と顔すら覚えて貰えなかった。 昨年ご主人が67歳で亡くなられて、急遽息子さんが継いで仕事をされていたが中々難しい所が あったようだ。土と云っても工業用に安定した土を提供するのは、余程の経験と知識が必要で あったに違いない。 僕もはじめの頃は、ここで作っていた調整された粘土を使っていたが次第に飽きたらなくなり 20年ほど前から原土を幾種類か分けてもらい、自分で土を調整して使っている。 この工場では、桃山時代に志野や織部を作っていた五斗蒔という地域の粘土の採掘権を持っていて 、そこから得られる様々な粘土を所有していた。
山から採掘された粘土は工場の周囲に10年前後寝かされる
原土の粉砕
原土を攪拌する
水に溶かし篩に掛けた粘土を布袋に入れプレスする機械
続く

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