国立民族学博物館を訪ねる

046いまから20数年前になるけれど 民博の会員に3年ほどなっていた時期があった その頃の季刊誌”民族学”の月刊”みんぱく”も 頗る面白かった 民博に集まる研究者も才能と情熱を兼ね備え 世界の隅々を歩きまわり資料としての写真や映像そしてレポートも こちらの好奇心を満足させるに十分であった その中でであったのが”アニミズム”とその提唱者であった 岩田慶治さんだった ・・・京都での個展がある度に 行きたいなと想いつつ なかなか行くことが叶わなかったところだけに 今回 訪ねることが出来たのは本当に こう云っては何だが 昔の恋人に会うような興奮があったのだ・・・ ほぼ一日いたがそれでも全く足らぬほどだった    
世界の民族 そして 日本人の暮しに息づいている形 意匠 言葉 あるいは音楽 踊り のすべてが意味(念い)という繊維で繋がり 美しい織物となって多次元的な宇宙を形成している  ことに呪術的な世界が描き出したものには 現代人が捨てて来てしまった精神の豊穣な世界が垣間見れて それだけで至福な感情に包まれるのであった ・・・ このアニミズムとシャーマニズムには 復権を果たして欲しいものだ 
 経済という悪魔の甘言にそそのかされてばかりでは 人類の行く末は悲しい結末を見るに違いない
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