庭先に30年ほど前に植えた辛夷の樹がある 植えた時には50㌢足らずだったように記憶する 大きくはなったが10年15年と待てど暮らせど花が咲かなかったので 如何してなのかね~ などと心配になっていた このあたりは辛夷の樹はどこにでもありそれほど大きくなくても花を付けているところを見るにつけ その理由を探したものだ そんなとき京都で修業した友人の庭師と縁側で茶飲み話をしていた折に “あの辛夷まだ花を付けないけれど 2本立っているじゃない 片方を切ったらどうかね~”などと思い付きの言葉が口を吐いて出た “それは止めておいた方がいい あれは夫婦(めおと)になっているだろう・・・” それから数年して20ヶほど花を付け それ以来毎年咲くようになったが 根を同じくして2本立ちの樹を見るたびに “夫婦の樹” と何より先に思うのである・・・
それにしても花咲くまでに20年は 長すぎるだろう~ 辛夷くん
(写真上)
家の西にも同じ頃に植えた朴の樹があり 昨年ひとつ花を付けた・・・
これも“夫婦の樹”である
(写真下)