炎芸術NO159に掲載して戴きました

炎芸術さんに昨年に引き続き作品制作について等取材していただきました。

「古典と現代」という括りで、編集主幹の松山さんが工房に来られての取材です。向付などの型を500種類以上作っていることに興味をもたれたということでした。伝統的な物作りの世界では、本来は一子相伝で制作の極意などを伝えてきたところもありましたが、現今は伝統の意味するところも技術も伝え残す事が危ぶまれています。
土、釉薬、筆、薪、、、窯など基本的な材料、道具もまたしかりです。
向付の形の意匠の種類が矢鱈に多いな~というのが焼物を始めた頃から印象で、そのまま40年以上その辺りをうろうろしている。その結果560種もの土型が仕事場を占拠した。一昨年から「古典の写し」を再考しようと思い同じ意匠でも古いものを解像度を上げて作り直しをしている。

 

 

織部の特に初期のもの完成度はとても高いと考えている。要するに初期においてコンセプトが明確に意識されており、それに基ずく方法論とそれに携わる職人と発案者との意思の疎通が十分になされていたことの証左なのだと思う。そこでそのコンセプトと方法論を俎上に乗せなくてはならない・・・

つづく