毎年行っているしぶや黒田陶苑さんでの個展も30回を超えている。毎回同じところで個展が出来ると云うことは作り手にとって積み重ねの様子が窺えるまたとない場所である。
本当に感謝にたえない。
いままでは織部の道具の種類の多様さを追いかけて「小山くんは、楽しそうに織部を作っているね~」などと声を掛けられることが多かった。それは、どんな方法論が基本にあるのかの僕なりの手探りの制作の結果だったのだけれど・・・。
あまり浅学の身で生意気なことを書くと足元を掬われるので控えた方が良いのだが元来身の程知らず、恐い物なしでやってきたのでその辺りのこともこの際ここに書いておいても良いかもしれない。それにそろそろ道具の作りを掘り下げてゆくことにも力を注いだ方が良い時期かもしれないと思い始めている。
そんなこともあって、一昨年辺りから古典の写しを改めて作り始めている。伝統芸能でも同じ演目を年齢のそれぞれの節目に演じているように作ってみたい。
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社会情勢の著しい変化の現れが感じられた機会でした。