織部について (緑色考)

どうも 高血圧真っ只中のようで今日は、気ままに過ごすことにした。

織部については、固定ページに色々書き連ねているけれど、内容の更新はしていないので、訂正しなければならないところもあるかもしれない。
それはまた後日の作業として・・・。

緑の色一つとっても、「緑」は不思議な色相だ。「もののけ姫」の中で宮崎駿さんは、6000種の緑色を使い分けたと最近知った(聞いた)本当だろうか。6000色?という色相とは…と訝しく思わないでもないが、緑とはそういうものだとも考えられる。日本の四季を通して緑とは補色の赤まで、変幻する色彩なのだと思う。緑とは単に一つの色ではなく四季の移ろう姿(色)の総称のようなものなのではないのだろうか。
登り窯を焚き始めた当初から、窯の中で焼かれた織部釉には、四季折々の色合い(発色)があると考えていた。だから「綺麗なミドリがいいな」とか言われると 「綺麗って何?」と問い返していた。分かりやすいからといって「ザ、緑」みたいなものだけ追いかけて多様なものを捨て去ってゆくようなことは、出来なかった。織部焼の多様性は、形や文様だけではなく、色の変化にもいえることなのだと思っている。
五行思想を背景に、焼物(器)に青(緑)・黄・赤・黒・白 ・・・五色が揃った(揃えようとした)のが 桃山時代のの美濃陶ではないだろうか。

【五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は七曜の命令)の5種類の元素からなるという説である。また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在する。】ネットから

         続く