黒織部沓茶碗 作ってから20年ほど経つけれど時々 出してお茶を点てる
この茶碗に使った釉薬は いまでは作ることが出来ない
その頃 地元で使える釉薬の原料を探して 山の林道などを車で走っている時に 真っ黒な肌を晒した斜面の石を採集した
好都合なことに石と思われた物は 敲くと簡単に砂状に砕けた
((ここがコンクリートを吹き付けてしまい いまでは採集不能に)
一度篩に掛けてからポットミルで擂り
長石と灰を合わせて釉薬とした
出来るときには不思議と導かれるように あっさりといとも簡単に成果がでる・・・・
深い緑懸った漆黒とでもいえるような 艶消しの釉調であった