「おしらせ」カテゴリーアーカイブ

京都市考古資料館

京都市考古資料館の特別展示「三条せともの屋出土茶陶 ひょうげた器」を観に行った。・・・満足‼・・・。
焼物好きのカーク夫妻と展示品の写真を沢山撮った。せともの屋の屋敷跡からのまとまった発掘という
ことで伝世品でも窯跡からの発掘でもない、志野・唐津や信楽・備前もまざる。窯道具もある。織部好き
ならば是非見ておくべきだろう。権力の移行期に思想統制的背景によって、突然破棄されたともいわれ
る、一群である。

                                                                   これは手付きの平向付。アーチ状の持ち手が欠損しているのが判るでしょうか。伝世のもので形などを
変えて寄せ5客の組物にしたのがあるけれど、やはり希少種だと思います。絵は考えて描いたというよ
りも「トリアエズ波で・・・」といった軽さが押し付けがましくなくていい。食器棚では邪魔者扱いされ
そうだが、これ一つあれば色々楽しめるはずだ。個展に出したりすると、意外に手に取る人が多い。
10/14追記

京 都

京都の事で思い出すのは、京大西部講堂の穴だらけの天井から大道具を吊るした記憶からで、「・・・今
回は男たちの踊りがいいですからねえ・・・」とごきげんな長い寝言をいった土方さん。柴山勝さんとの
骨董店巡り「買えないものは、よ~く見て覚えてそれから外に出てからスケッチ!」でもなんといっても
正観堂さんや鍵善さんの御主人の親身に世話をしてくださるお人柄が京都そのものに思えるこの頃で
す。まだまだいろいろ ・・・思い出沢山の京都です。

G.正観堂/個展口上

「人は声や音なしでは暮らせないように 人は沈黙なしでも生きることはできない。」
(瀧口修造) 一度だけ西落合のお宅を訪ねたことがある ガウンを着て奥様とふたり
玄関先まで本が積まれた狭い少し暗い場所で まるで時間がとまったかのように自ら
の近況を語られた ことばが内側からボーッと光を発しているなかに立ち尽くしている
錯覚に陥っていた 器を手にするときの法悦も案外こんなことなのかもしれない

ギャラリー正観堂・個展

 

 

 

 

会期 2012 9・27(木)~10・8(月) 
            11.00am~6.00pm    水曜日休廊 
    
会場 京都市東山区新門前西之町211
   075-533-4110

 京都の正観堂さんでの個展です。隔年で6度目の開催ですのでもう12年お世話にな
っています。ギャラリーは骨董店街のなかにあり厳しい眼に晒される緊張感があります。
また、織部についての知識や情報を得ることもできる出会いのあるところ。今度も
どんな出会いが待っていてくれるのか楽しみです。

骨董街散策がてらお越し頂ければ幸いで す。
※28・29・30日在廊します。
(作品集)上段に出品作の画像5点アップしてあります。

出品内容

黒織部   沓茶碗・ぐいのみ
織部黒   沓茶碗・ぐいのみ
瀬戸黒   半筒茶碗・ぐいのみ 
志野織部  ぐいのみ・手塩皿
青織部   ぐいのみ・香合・水滴・徳利・三段重箱・平向付・筒向付・香炉・茶入・燭台・湯呑・酒次
鳴海織部  手付鉢・おあずけ徳利・ぐいのみ
弥七田織部 花入れ・香合・片口・燭台
切紙手織部 水指
絵織部   壺・汲出・かっぷ
織部窯変  花壺・花鉢・水盤
灰釉    長皿