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ぐみ

たわらぐみ。口に入れ軽く潰すと少し渋みがひろがる。甘くもない、酸っぱくもない・・・グミの味。
沢山なるが大概2つも食べてみるだけだ。この赤さとこの姿がなにものにも代えがたい。

 

ん・・・

 

 

 

 

 

「人は声や音なしでは暮らせないように 人は沈黙なしでも生きることはできない・・・」瀧口修造。

 

 

 

 

この瀧口修造の言葉がどんな経緯でメモされ、目の前にピン止めされていたのか記憶がないのだ。
これが作曲家の武満徹についての文章であることも知ってはいたが、
この言葉の醸し出す意味合いを味わうだけで十分満足していた。
そしてきのう書棚から、ふと手に取った「音 沈黙と測りあえるほどに」という
武満の本を開いて驚いた。
序文に書かれた一行目がこの文章だったのだ。
35年ほど前に手に入れた、この明晰な作曲家の言葉もまた、
いま読みなおしてみても全く古びることなく研ぎ澄ました意味の光を放っている。
10/18追記

つづく