思記 つ ゆ く さ 2012/09/07 koyama 「みてみてみて・・・」と咲いている花ではない。恥ずかしながら、これがツユクサと確信のないままカメラを向けた。(たぶんツユクサ・・・)でも文句をいわないような佇まいである. この空の青も控え目で美しい。知識の補充のため調べてみると自家受粉もできて、友禅染めでは下絵用染料というからどこまでも控え目だ。記憶の隅のほうに子供たちが小さなころ、この花弁を潰して青色を採っていたことを思い出した。「空の青」・バタイユの小説にありましたね。
思記 む く げ 2012/09/04 koyama 他所の家ではとうに盛りを過ぎているムクゲだけれど我が家では、いまが一番きれいに咲き誇っている。ほかの花もワンテンポ遅い気がする。春先のこぶしなども、木は大きくなったけれど20年花が咲かずにいた。「中々、咲かないものなのョ・・・」と慰める人もいれば、「切ってしまえ・・・ば」と表現する人もいた。脅しが効いたのかどうか、この頃は時々咲く。このむくげも、昨年随分切り詰めたせいか花が必死にさいている。
思記 つりふねそう 2012/08/31 koyama 戸隠に移り住んだ30年ほど前、家の周囲はこの花ばかりだった。その頃に比べれば随分少なくなっている。人が住むことで環境が変わり、そうなってゆくのだが、土方巽さんはコンラッド・ローレンツの著書「攻撃」を指差しながら「植物もね、考えているんだよ・・・僕はずっとそう想っていた。この本のなかにそのことが書いてある。」と語り始める。つりふねそうのこの形も「それはねェ、考え尽くした末でしょう・・・」と思いたい。