koyama のすべての投稿

ほ   お

IMG_2026朴の葉。大きな見栄えのする中々、役に立つ且つ素直で美しい、ちょっと何かを盛り付けてみたくなる
葉である・・・らしい。うちの周りでは、他にワサビの葉がそれにちかい。
先日、この葉に包まれてイナダの刺身のお裾分けがあった。
風流であった。

 

織部でやると、こんな風な皿になる。よくあるパターンのものではあるがやはり盛り映えもよく
何にでも使える。おにぎり、御刺身、果物、茶菓子・・・
使いやすくて飽きの来ないものが、「普通でフツウなものが・・・」
いいですね。旧知の料理人のかたが
「器なんて安いもんです。一万円の皿も一年毎日使って楽しめれば一日27円ですよ。」
「ほぉー」
[ちょっと話が飛躍しましたか・・・。]


ぶ ん ぐ

 

陶硯・筆管・筆架・筆筒・筆洗・水滴・墨床・硯屏・陶印・筆箱・・・
焼物でつくられる文具という面白い世界がある。
織部のような遊び心をフルスロットルにして作る焼き物には最適なジャンルだったのだろう
陶硯や水滴・硯屏などが伝世している。
京都考古資料館には丁寧に作られた織部の陶印が展示されていた。
掛け軸の軸先なんて作ってみたい物だ。
明治以降工芸は二次(応用)芸術と呼ばれた。絵画・彫刻が日常性から乖離していくなかで
身近な道具として変わらず日本の知恵と遊び心を伝えていたのが
文具なのかもしれない。

 

                                        これは、京都考古資料館の陶印  ちょっとムラッと・・・作りたくなる。

 

か げ

谷崎潤一郎の陰翳礼讃ではないが陰がもつ不思議な魅力に触れた、これもまた秋のせいか。映って
いるのは窓の外のヘチマの葉と蔓である。西日に打たれて映る影は、現実のものよりも艶かしくリア
ルに感じるのは気のせいか。また、その色は黒でなく灰色でなく藍でなく青でなく、そのどれでも
あるような素振を見せる。織部の絵付けのヒントにもなりそうな自在さで刻々とその姿を変えるの
である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

個展 終了

正観堂さんでの個展が終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回ホームページを使って個展の情報源としてどんなアプローチが出来るかと試行錯誤してみまし
たがお役に立ったでしょうか。また、骨董店の方々に桃山の織部など色々使わせていただき大変
勉強になりました。目指すところは遥か遠くですが、これからも末長く見守っていただければ幸い
です。

             

10/23追記
正観堂さんの常設展のとき年内ぐらいですが、茶碗・酒呑・花鉢など10数点を展示しております。
機会がありましたらご覧ください。