スピリットの器

 

 

 

 

 

 

2002/7 月刊みんぱく誌上でこの本を知る。著者は徳井いつこさん。「私的 織部参考文献」から抜け落
ちていた。プエブロ・インディアンの土器つくりにまつわる精神文化について書かれてある。それは、どこ
か懐かしい神話世界への導き。ご一読あれ、大地との距離が少し近くなるのを感じるかもしれない。心の
御馳走になること請け合いの「おや、これは織部の世界・・・」と思った一冊。

10/23追記
2007/10のギャラリー雲母のDM口上でこのことに触れている。

 

 

あ か と ん ぼ

秋です。・・・でもまだ暑い日である、蝉も季節はずれに鳴いている。まさかと思ったが、赤とんぼ。典型
的な秋です。しかし、毎年のことですが即座に「・・・・・ はねをとったら とうがらし」と宝井其角の
句が思い浮かんでしまう。次に「とうがらし はねをつけたら あかとんぼ」である。なんとかこの連想の
マンネリズムから脱却したい・・・。そう、戦国時代などの武将には別名(勝虫)といったので兜の前立てや
武具装束の文様に好まれもしました。

げ ん の しょ う こ

迂闊だった・・・庭先にまだ知らない花があった。「なんだろね・・・」とシャッターを切ってから戸隠
の花ばかりの本で探した。名前を見てびっくりした。きっと家人から聞いてもすぐに忘れていたと
いうのが真相だろう。別名のみこしぐさ、テキメンソウなら覚えていそう?である。花のとなりの
ロケットみたいなのが実で下のほうから割れてクルクルッと巻きあがり種を飛ばす。その後の形が
神輿みたいなのだ。もう覚えた・・・とりあえず。

 

      

 

 その後のゲンノショウコ。五つの梁をもった神輿の屋根のようでもある。径で1.5センチほどの花だ
から見過ごしてしまう世界だ。カメラを向けるというのは、意識化することでもあるな・・・と思った。

トップページの大窓に

    灰釉と緑釉の長皿

大窓絵を正観堂さんに出品する黒織部茶碗と酒盃・花壺に入れ替えてみました。酒盃は、コレクターの方 や愛飲家にもっとも身近な器として人気がありますので、いつもより少し多めに出品します。 いまさらですが、使える・味わえる・育てる・ポケットにしまえる・種類は無限・・・焼物のたのしみのす べてを兼ね備えている盃。女性にとっては、豆皿が近い存在?でしょうか。
宝石でしょうか。

                     花壺

                   酒呑み道具